小林正法さん 日本健康心理学会大会第31回大会大会優秀発表賞 受賞

博士研究員の小林正法さんと大竹恵子教授が日本健康心理学会第31回大会優秀発表賞(若手奨励部門)を受賞しました。

日本健康心理学会第31回大会優秀発表賞は,一般研究発表のうち,特に優れた発表に贈られる賞です。

本研究では,非喫煙者の中で受動喫煙への対処行動が異なる人々のうち,特に受動喫煙を容認している群(受動喫煙容認期群)と特に受動喫煙の対処行動を取る群(嫌煙高期群)を対象とし,喫煙に対するどのような潜在的態度・顕在的態度が特徴的かどうかを明らかにすることを目的としました。また,喫煙防止教育動画の視聴が喫煙に対する潜在・顕在的態度が変化するかどうかを探索的に検討しました。実験の結果,喫煙に対する回避的な潜在的態度が群・動画前後のすべてで見られた一方で,群と動画前後によって,その程度には差はありませんでした。また,顕在的態度については嫌煙高期群が受動喫煙容認期群よりも高く,動画後の方が動画前よりも高いことがわかりました。このように,受動喫煙容認期群と嫌煙高期群はともに同程度の喫煙への回避的な潜在的態度が見られており,両群間の受動喫煙への対処行動の違いは,喫煙を回避対象であるという理解の程度に起因しているというよりは環境的・社会的要因が影響している可能性があります。

【発表タイトル】喫煙に対する潜在的・顕在的態度とその変容可能性
【学会名】日本健康心理学会第31回大会
【発表者】小林正法(関西学院大学文学研究科・応用心理科学研究センター)・大竹恵子(関西学院大学文学部・応用心理科学研究センター)

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